実質リターン計算ツール
名目リターンとインフレ率を入力すると、インフレ調整後の実質リターンと、投資額が将来「今のお金」でどれだけの購買力を持つかを表示します。7%増えても物価が3%上がれば、実質的に増えたのはその分ではありません。
計算方法
名目リターンと実質リターン
名目リターンは、ファンドや口座が表示する利回りそのものです。実質リターンは、インフレによる購買力の目減りを差し引いて手元に残る価値です。残高が増えても物価が同じだけ上がれば、購買力は実際には改善していません。
正確な計算式
正確な関係はフィッシャー方程式で表されます。実質 = (1 + 名目) ÷ (1 + インフレ) − 1 です。よく使われる「名目 − インフレ」は近似にすぎず、利率が高くなるほど上振れします。この計算ツールは近似ではなく、正確なフィッシャー式を使用します。
計算例
名目7%、インフレ3%の場合を考えます。正確な実質リターンは (1.07 ÷ 1.03) − 1 = 3.88% です。単純な引き算では4%となり、増加分を約0.12ポイント過大評価します。利率が高いほど差は広がります。実質将来価値は、名目将来価値を同期間の累積インフレで割った値です。
注意点
- インフレ率は一定ではなく、年ごと・数十年単位で変動します。
- あなたの体感インフレは、購入するものによって公式のCPIと異なる場合があります。
- 税金や手数料は実質リターンをさらに押し下げますが、ここには含まれていません。
あわせて読む
よくある質問
実質リターンと名目リターンの違いは?
名目リターンは表示どおりの利回り、実質リターンはそこからインフレを差し引いた「購買力ベース」の利回りです。長期投資では実質リターンこそが重要です。
なぜ単純に「名目 − インフレ」で引いてはいけないの?
おおまかな近似としては使えますが正確ではありません。正確には (1+名目)÷(1+インフレ)−1 です。数値が大きいほど単純な引き算の誤差は大きくなります。
インフレ率は何%にすべき?
多くの先進国の中央銀行は約2%を目標にしています。ただし時期や国で大きく変わるため、自分の状況に合う値を入れてください。
この計算ツールは税金や手数料を含みますか?
いいえ。計算を分かりやすくするため、税引き前・手数料控除前の実質リターンを表示します。実際には利益への課税やファンドの手数料が実質リターンをさらに下げるため、結果は楽観的な上限と考えてください。
実質リターンがマイナスになることはありますか?
あります。インフレ率が名目リターンを上回ると実質リターンはマイナスになり、口座残高が増えても購買力は減少します。低金利の預金はこの形で価値を失いがちです。
なぜ体感インフレは公式の数値と違うのですか?
公式のCPIは平均的な買い物かごに基づきます。家賃や医療費など上昇が速い項目への支出が多い人は、体感インフレが高くなり、実質リターンが公表値より低くなることがあります。
この計算ツールは教育目的の概算であり、個別の投資助言ではありません。税金・手数料は考慮していません。将来のインフレ・リターンは予測できません。